品質管理

スキャンサービスの品質管理

品質管理(Quality Control、QC)とは、製品やサービスの品質を一定の基準やお客様のご要望に合致させるための管理プロセスです。
このプロセスには、品質基準の設定、製品やサービスの品質の監視、不具合があった場合の是正措置の実施などが含まれます。

品質管理の必要性とは?

スキャンにおいても高い品質が求められています。そのため、スキャンの品質担保は最重要命題のなかの一つです。
場所や使用する加工機械、環境が変わっても、同一品質のものをスキャニングを実現できるよう、マニュアルを作成しています。
品質管理には手間もコストもかかりますが、お客様にご満足いただける品質やサービスを提供するためには欠かせないものです。
スキャニングは文書や画像のデジタル化を行うため、以下のような点で品質管理が重要になります。

精度と一貫性の確保

スキャンされた文書や画像の品質が高く、一貫している必要があります。これは、テキストの認識精度や画像の鮮明さに直接関わります。不正確なスキャンは、情報の誤解釈や重要な詳細の見落としを引き起こす可能性があります。

フォーマットと規格の遵守

お客様が要求する特定のフォーマットや規格に従ってスキャンする必要があります。これには、ファイルタイプ、解像度、カラー設定などが含まれます。

データの安全性と機密性

スキャン代行サービスでは、機密文書を取り扱うことがあります。従って、データの安全性と機密性の維持は品質管理の重要な側面です。

効率性と生産性

品質管理は、スキャンプロセスの効率性を向上させることにも寄与します。時間とリソースを最適に使用することで、お客様への納期を守ります。

エラーの軽減と是正措置

品質管理は、エラーや不具合を迅速に特定し、是正措置を講じることを可能にします。これにより、将来的な問題の発生を防ぎ、サービスの全体的な品質を向上させることができます。

無料サンプル作成サービス

Scan Bizでは、お客様が当社の高品質なスキャンサービスを体験できるように、無料サンプル作成サービスを提供しています。
このサービスを通じて、高解像度スキャン、色調の調整、デジタル修復作業を含む当社の能力を直接体験いただけます。

ご利用条件

①数量制限

無料サンプルは、お一人様一件に限らせていただきます。これは、多くのお客様に当サービスをご体験いただくためです。
スキャニング予定の数が少ない場合は、主要なページのみ電子化させていただきます。

②ご意向をお聞かせください

無料サンプル作成のご希望については、お電話にて具体的なご要望と将来のご発注の可能性についてお聞かせください。
この情報は、サンプルを最適化し、お客様のニーズに合わせた提案を行うために重要になります。

③フィードバック

サンプル受領後、当社からお電話させていただきますのでご感想やさらなるご要望があればお知らせください。
これにより、最終的な成果物をお客様の期待に完全に合わせることができます。

Scan Bizは、品質の高い電子化サービスを提供することにより、お客様の貴重な文書を次世代に渡すためのお手伝いをいたします。
無料サンプルを通じて、当社のサービス品質をぜひご体験ください。

事例:古文書のサンプル作成

依頼背景
歴史研究機関から、貴重な古文書をデジタルアーカイブ化するための依頼がありました。

対応
高解像度でのスキャンや色調の調整、デジタル修復作業などのプロセスを経て、様々な種類の文書を選び、試験的にスキャンし、サンプルを作成しました。
これらのサンプルを研究機関に送り、特定の文書に対する色調整や解像度の変更などの細かなフィードバックをいただきました。
フィードバックに基づき、最終的なスキャンプロセスを確立。
この試行錯誤のプロセスは時間を要しましたが、サンプルを通じて、最終的な成果物の品質と研究機関の期待を見事に一致させることができました。

品質が担保できる理由

Scan Bizの品質保証の仕組みは、スキャンされた文書や画像の品質を確実にするためのマニュアルや作業管理者の育成にあります。
極めて低い不良率0.001%を目指しており、高い品質基準を示しています。
Scan Bizの強みは10種30台以上の機械を駆使し、効率的にスキャニングを行うことができ、品質を高める仕組みと熟練の作業管理者の育成にあります。
具体的な品質保証の仕組みは、①品質基準の設定、②適切なスキャン機器の選定、③サンプルチェック、④スキャニング中の不良監視、⑤作業終了後のスキャニングチェック、⑥お客様からのフィードバック・改善、⑦セキュリティと気密性の保持、⑧作業管理者のトレーニングと教育の8つのポイントに分けられています。

①品質基準の設定

長年の実績をベースに客観的な品質基準を定義しています。品質基準には、解像度、カラーバランス、コントラストなどの技術的なパラメータが含まれます。基準がなければスキャニング後の善し悪しを計測することができません。

カラーバランス、コントラストの調整まで実施
カラーバランスやコントラストの調整は、業界の慣習では通常、オート設定or初期設定などそのままで、明るさとコントラストを使うことが多いです。その場合、平均点前後のデータは出来ますが、良いデータが出来る訳ではありません。
Scan Bizでは案件1つ1つを丁寧に扱っているため個別設定を行っており、最適なカラーバランスとコントラストを調整しています。

解像度を使い分ける

平均的な解像度は150dpi~300dpi、ハイレベルな解像度は600dpi~4,800dpiとされています。
平均的な解像度、カラーバランス、コントラストは、文書、契約書、請求書、発注書、請負書、受領書などの書類や教授が活用する論文などで使用されます。
ハイレベルな解像度、カラーバランス、コントラストは、メーカーのカタログやデザイナーの写真や歴史のある伝統書類、細かい文字で使用されます。

②適切なスキャン機器の選定

高品質なスキャンを行うためには、適切なスキャン機器を使用する必要があります。解像度、カラー再現性、速度などが重要な要素です。
Scan Bizでは、業務用高性能スキャナーを10種30台以上保有しています。速度は1日あたり10万枚のスキャンが可能です。
業務用複合機では裏面の文字までスキャニングされてしまうなどの不良が発生します。また、紙詰まりも多く、データのエッジ処理がキレイではなかったり、斜めにスキャンされたり、スピードも不十分です。

カラーの再現

カラーの再現性については、現物とスキャンデータを比較・判断し機械を選定しています。
全国にもハイレベルな解像度600dpi~4,800dpiができる機械はそうそうありません。
Scan Bizが保有している機械は写真の細部まで鮮明にキャプチャが可能なため、写真のスキャンにも適しています。

詳細部分の再現

また、細かいテキストや複雑な図面が含まれる文書をスキャンする際に、高い解像度が求められます。これにより、文字や図面の細部まで正確に再現できます。
アーカイブや保存目的のスキャンについては、古い文書や貴重な書類をデジタル化して保存する際にも、高解像度スキャンが重要でオリジナルの状態を忠実に保持することができます。

③プレスキャンチェック

スキャニングにおける初期段階でサンプルを作成します。
スキャン前に文書の状態を確認し、必要に応じてクリーニングや修正を行います。
しわや汚れがスキャンの品質に影響を与えないようにホチキス止めの箇所の確認、カラーの有無、書類や書籍の劣化具合などを確認し、クライアントが求める水準に達するための作業工程を確認します。
作業工程とスキャナーの設定(解像度、カラーバランス、コントラストなど)を調整し、正しいことを確認の上、サンプルスキャンを実施して品質を評価します。

④スキャンプロセスの監視

スキャン作業中に品質を継続的に抜き打ち監視し、一貫性を保証します。抜き打ち監視は1時間に1回以上実行しています。
エラーや問題が発生した場合には、即時に対応して修正します。

⑤スキャン終了後の品質チェック

スキャン終了後、Scan Bizでは納品物に対して作業者と作業管理者のダブルチェックを実施しています。
二重にチェックすることで、ミスや間違いを大幅に減らすことができます。
スキャン後の文書を詳細にレビューし、品質基準に達しているかを確認します。
テキスト認識(OCR)の精度もこの段階でチェックします。チェックの方法は複数回の目視です。
複数の人がプロセスをチェックすることで、責任と権限が分散されます。これにより、個人のミスや過失による影響が減少します。

⑥フィードバックと改善

お客様からのフィードバックを収集し、品質保証プロセスを継続的に改善しています。
定期的なレビューと更新を通じて、技術やプロセスを最新の状態に保ちます。
よくあるフィードバックは「歴史書で古い書籍のため高額かと思いましたが、低価格を実現してくれました。」といった内容や「スキャンする紙が薄くて他社で断られていたけど、迅速に作業してくれました。」といったものです。

⑦セキュリティと機密性の保持

スキャンされたデータの安全性と機密性を保証するための措置を講じます。
企業様の書類は外部回線とつながっていない所で作業します。
企業様のデータは物理的に作業中は外部ネットワークにつないでいません。
データチェックは社内のネットワーク内で作業しますが、ネットワークやデバイスを不正アクセス、マルウェア、ウイルスから保護するために、強力なファイアウォールとアンチウイルスセキュリティシステムを導入しています。
同時に機密データを暗号化することで、万が一データが盗まれた場合でも、内容が読み取られるのを防ぎます。

⑧トレーニングと教育

スキャニング作業において従業員が困る点は、原稿も100社100様の為マニュアル化が困難な点です。
課題解消のために、1人前になるのに2年以上かかる職人レベルの自主基準が厳しいトレーニングを要しています。品質基準の理解と遵守を確実にしています。

実績から裏付ける丁寧なコミュニケーション

Scan Bizのカスタマーサクセスにおいて、丁寧なコミュニケーションをとることを心がけています。

①迅速なレスポンス

WEBからのお問い合わせに対しては、24時間以内に返答するポリシーを設けています。
法的書類や契約書、締め切りが迫っているビジネス文書など、急ぎでデジタル化が必要な場合があるため、お問い合わせや懸念事項に対して速やかに対処することを心がけています。

②わかりやすい情報の提示

弊社ではお客様からスキャンオフィスへお送りいただいた書類をエクセルに一覧でまとめ、スキャン方法について認識を合わせるプロセスも導入しています。
また、料金体系や利用手順を視覚的な図表やイラストで示し、お客様に対してわかりやすい理解を促進しています。

③お客様のニーズに寄り添う

お客様の声に耳を傾け、期待を超えるサービスを提供することで、リピーターを増やしています。
建設業界に対しては、他社でお断りされたプロジェクトの設計図や契約書類などの大量の書類を効率的に管理するためのソリューションを提供しています。
これにより、建設現場での書類アクセスの迅速化と整理が可能になり、作業効率の向上に貢献しています。
不動産業界においては、物件情報や契約関連の書類をデジタル化し、簡単に検索できるシステムを提供しています。
物件情報や契約書の電子化ニーズは強く、スピード感のある対応をすることで、不動産会社は顧客への迅速な情報提供、サービスの質向上が可能となります。

具体例

事例1:古い写真とマイクロフィルムのスキャン

依頼背景
図書館から100年以上前の古い写真やマイクロフィルムのデジタル化の依頼がありました。
ですが素材は非常にデリケートで、他のスキャンサービスでは取り扱いが困難でした。

対応
Scan Bizでは、デリケートな素材の特別な取り扱いを得意としており、古い写真やマイクロフィルムを損傷させないために特別な機器と技術を用いています。
また、保存状態が悪い写真やマイクロフィルムであっても、高品質にスキャンしデジタル化することを実現しました。

事例2:言語学的資料の多言語スキャン

依頼背景
言語学研究所から、世界中のさまざまな言語で書かれた古い文献のスキャン依頼がありました。
これらの文献には複数の言語が混在しており、他社では対応が難しいとされていました。

対応
Scan Bizでは、多言語文献の処理において、60か国語に対応する特別なOCR(光学文字認識)技術を使用しています。
特別なOCR技術を使って、異なる言語の文献を正確にスキャンすることが可能です。
また、文献の内容を深く理解し、それぞれの言語の特性に合わせたスキャン方法を採用することで、文献の内容理解に基づいた効果的なデジタル化を実現しています。