本・書籍のスキャン

書籍の取り扱い

書籍や本は物理的に脆弱であり、特に古書や希少な資料は時間の経過とともに劣化しやすいです。
ページが薄く、インクがにじみやすかったり、糊付けや製本の劣化によってページが簡単に離れたりすることがあります。
これらの資料を扱う際には、紙の質感を損なわず、印刷物を保護するために特別な自動で機械を動かすのではなく、手動で行います。
Scan Bizでは紙の厚さや薄さでお断りすることは滅多にありません。同業のスキャン業者様では紙質が原因でスキャニングできませんでしたが、某政治団体よりご依頼のあった辞書ほどのペラペラの薄い紙でもスキャン、高精度OCR加工の実績もございます。

手書きの古文書や初版の書籍をスキャンする際には、ページをめくる際に手袋を使用し、スキャンのプロセス中に紙を損傷しないよう注意深く作業を行っております。
また、手袋は紙で指が切れた時の血痕も防止しています。

スキャンの品質管理

スキャンの品質は、画像の鮮明さ、正確な色再現、適切な解像度によって決まります。
読み取りエラーや画質の低下は、文書の内容を正しく伝えることができなくなるリスクを伴います。
特に、図版や写真が含まれる書籍では、細部まで鮮明に再現することが重要です。

グラフや図が含まれる教科書をスキャンする場合、細かい線や色の違いを正確に捉えるために10種30台のスキャナーから選択し、高解像度のスキャナーを使用しています。
また、Scan Bizではスキャニング後、1ページづつダブルチェックを行い、品質を担保しています。
業界ではダブルチェックを行うことが稀ですが、改善を重ねた結果ページ抜け・データの傾き・色見のダブルチェックが一番効果的だったため、作業管理上、実施しています。

スキャン機器のメンテナンス

スキャン機器の性能は、スキャンの品質に直接影響します。
定期的なメンテナンスと校正を行わないと、機器の劣化や故障が品質低下や誤ったデータの生成につながる可能性があります。

Scan Bizでは1日500冊の書籍を電子化作業をおこなっているため、センサーの汚れや校正の不足が原因で、色の再現性が悪くなることがあることから、機械を定期的に清掃しています。 これは、特にカラー画像や図表の多い資料で問題となります。

著作権と利用許諾

本・書籍には著作権が存在します。
スキャンや電子化を行う際には、著作権者からの許可を得るか、法的に許容される範囲内での利用を確認する必要があります。

利用許諾の取得

著作権の所有者から利用許諾を得るか、法的に許容される範囲内での利用を確認する必要があります。
特に商業利用や再配信を行う場合は、許諾を得ることが必要です。

敬意と透明性

著作権に関わる事項は透明かつ正確に明示することが重要です。スキャンしたデータには著作権情報や利用許諾に関する記載を含め、透明性を保つよう心がけます。

教育的・非営利目的の例外利用

特定の条件下では、著作権法で認められた教育的・非営利目的の利用が例外として許容されることがあります。しかし、具体的な条件や制約を理解し、遵守する必要があります。

著作権がある書籍や資料

著作者の許可なくこれらの資料をスキャンすることは、著作権法によって禁じられています。これは、作家や出版社の創造的な努力と権利を守るために非常に重要です。

ご自身の書類や自由に使用できる資料

これらの資料は、著作権の制約なくスキャンを承ります。

ご不明な点がある場合

もしご自身の資料がスキャン可能かどうかご不明な場合や、特定の資料に関して著作権の承諾が必要かどうかの確認が必要な場合は、お気軽にお問い合わせください。当社の専門スタッフが丁寧にご案内いたします。